岡田遺跡

縄文時代中期の遺跡です。

 

[場所]

菅谷神社の東側、越公園と県営住宅一帯が岡田遺跡です。

案内板は越公園の東側にあります。

出土品は文化財学習センターで見ることができます。

代表的な出土品は釣手土器(町指定重要文化財:第20号)です。

[時期]

岡田遺跡は縄文時代中期(勝坂2式~加曾利E3式)の遺跡で、BC3500~BC2600年頃の住居址です。

[規模]

3つの環状集落がありました。

a環状集落址:直径100m~170m程度

b環状集落址:東西200m、南北150m程度

c環状集落址:東西180m、南北130m程度

推定全体住居址数(a+b+c)は、1000軒~1500軒

1軒の大きさは、直径4m~6m程度

高座郡寒川町岡田遺跡環濠集落址
縄文前期高座郡寒川町
縄文前期高座郡寒川町

[出土品]

石器、土器、貝類に加え、魚の骨も発見されています。

大半は炉内から出土し、すべて焼けて灰白色です。

量が多いものは、エイ類、サメ類、イワシ類、

コイ科、カツオ、タイ科の魚などです。

縄文前期は、現JR相模線の北側、岡田遺跡の近くまで入り江が入り組んでいたと思われます(縄文海進)ので、海で魚や貝類を捕っていたと思われます。

[出典]

AMS14C法による縄文時代中期土器の暦年代 国立歴史民俗博物館

https://www.rekihaku.ac.jp/kenkyuu/news/index2.html

 

[参考資料]

「神奈川県高座郡寒川町 岡田遺跡範囲確認調査報告書」編著:岡田遺跡発掘調査団 発行:寒川町 1993.3

「寒川町史 8 別編 考古」編集・発行:寒川町 1996

「縄文時代集落の研究」鈴木保彦 雄山閣 2006.3

「神奈川県高座郡寒川町 岡田遺跡発掘調査報告書」編集・発行 県営岡田団地内遺跡発掘調査団 1993.3